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グローバルな金融業界においても大型合併が相次いでいるが、その意味合いは大きく異なる。 CバンクとTグループ、UBSとSBCなど、強者同士が手を組むケースが多い。
M&Aによるシナジー効果があり、収益拡大が可能であれば、株価は上昇するであろうし、その効果を論理的に説明できれば、合併を発表した瞬間に市場の期待が高まり、1+1=2以上の反響を得ることもあるのである。 市場が会社を評価する重要な指標として株価純資産倍率(PBR)がある。
市場が、会社の持つ価値を保有純資産(簿価)の何倍まで評価しているか、というものである。 金融機関を分析するアナリストも、この指標を好んで使っている。
会社の規模とPBRの推移を時系列で見たものである。 M&Aなどによって(もちろん純粋に資産が増加している部分もある)会社の規模が拡大する中、市場評価が高まる勝ち組(M.S、Tなど)と、肥大化はしても評価が下がる負け組とに分かれていることが見て取れる。

事業ポートフォリオの最適化による価値創造のパターン。 安定した個人向け資産運用ビジネス(低リスク低リターン)と収益のぶれの大きい投資銀行業務、自社の持つスキルやシステムを活用して、買収した会社の資産、顧客からの収益を大幅改善するパターン。
スケールメリットを追求するパターン。 合併によって発生した余剰人員をリストラし、1社ではリスクの大きいシステム投資を可能にするなどの効果がある。
低リスク高リターンの理想に近づけるべく事業ポートフォリオを組む。 投資理論におけるポートフォリオの最適化はリスク、リターンの異なる商品を組み合わせ、トータルで最大のパフォーマンスを上げるようにするものである。
会社を1つのポートフォリオとして見た場合、複数の異なる属性を持つビジネスをいかに組み合わせるのか、ということになる。 一般に、ホールセールビジネスは、収益率が高い一方で高リスクの業務が多く、リテールビジネスは安定的であるといえる。
ここで両者を組み合わせることで低リスク高リターンの金融機関が構築できないか、と考えられたのである。 もともとIバンクとして発行市場を主体にビジネスをしてきたM.Sが、米国のアセットマネジメント会社、Vを買収した上、リテールのブローカレッジ、クレジットカードの発行を主体に行ってきたD.W.Dと合併した動きはこの典型である。
異なる文化を持つ会社を一体化するのは容易なことではない。

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